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ついでに言えば、「デジタルコピーは劣化に強く、一度ネットに出れば」などというのは超短期的なたわごとにすぎない。 HDは10年もたないだろう。市販のCDも国会図書館などでは20~30年を寿命の目安としている。定期的・システム的に実体を物理的メディアレベルでコピーしない限り、 われわれのデジタル文化は容易に失われてしまう。コピーをブロックするCCCDのような技術は、もしそれが本当に完璧に機能するなら、 わずか四半世紀で完了する文化的自殺を意味する。この建物は10年後に倒壊する、と分かっているのに、中のものを閉じこめて外に出さないようなものだからだ。

「iPod でしか再生できない」といったDRM保護もまた、 何らかの理由で iPod が存在しなくなった場合に、一瞬にしてすべてガラクタの山になってしまう危ういものだ。 本当の意味で文化を守るとはどういうことなのか。 デジタル時代は単なるアナログ時代の延長ではないいくつもの機微を秘めている。